最近よく耳にする「住宅性能評価書」とは?何でしょう?

最近よく耳にする「住宅性能評価書」とは?

どんなことを評価するのでしょうか。また、どんなメリットがあるのでしょうか。

そもそも、必要なものなのでしょうか。

当社で取扱いをしている建売の新築住宅では、この「住宅性能評価書」を取得済み、取得予定の物件が多くあります。

ご質問を頂くことですので、今回はテーマにしたいと思います。

住宅性能評価書とは。購入者の住宅選びの目安になる?

この制度は、購入者の住宅選びの目安になるのでしょうか。

答え:なります。

なぜなら、建物が完成してからでは確認できない部分を国に登録した第三者評価機関消費者(お家探しのお客様)の立場で厳しい検査を行う法定制度だからです。

ただし、法定制度を申請(利用)する・しないは義務ではありません。

で、ありますから、住宅性能評価書がある物件とない物件があります。

「住宅性能評価書」は2種類あります

「設計住宅性能評価書」・・設計時の図面から評価結果をまとめたもの

「建設住宅性能評価書」・・施工中、竣工時に至るまで数回の現場検査と検査結果からまとめたもの

住宅購入時に現金が給付される「すまい給付金」を申請する際に必要となる書類のひとつが、この「建設住宅性能評価書」です。

10の分野の項目について評価します

住宅性能評価では、10の分野の項目について評価します。

そのうち、4つの分野は必須項目です。それ以外の分野は任意に選ぶことができます。

「家を購入するなら、性能が高く安心して住める家を選びたい」・・ですよね。

そんなニーズに応えるため、各建築会社が研究をして「高性能」謳う商品を提供しています。

しかし、性能に関する基準が定められていなかった以前は、高性能といってもレベルは様々。

家の購入をする方にとって、その住宅がどの程度の性能なのか、を判断したり、比較したりすることが出来ませんでした。

そこで、第三者の登録住宅性能評価機関が、法律に基づいて評価・表示する「住宅性能表示制度」がつくられました。

【住宅性能評価書】はこの「住宅性能表示制度」による評価の結果、書面としてでる評価書のことです。

10の分野とは、こうです。(ちょっと長いですがお付き合いください)

①構造の安全に関わること・・地震が起きた時の倒壊のしにくさや損傷のうけにくさ。強風や大雪に対する強さ。1~3段階で評価。

②火災時の安全に関わること・・火事が起きた時、燃え広がりにくさや、避難のしやすさ、延焼のしにくさを評価。

③劣化の軽減に関わること・・年月が経っても土台や柱があまり傷まないようにするための対策がどの程度かを評価。

④維持管理の配慮に関わること・・水道管やガス管、排水管といった配管類の点検・清掃・補修のしやすさを評価。

⑤温熱環境に関わること・・床、壁、天井や窓の断熱性能について評価。

⑥空気環境に関わること・・シックハウスの原因のひとつとされる建材に含まれるホルムアルデヒドについて、どのような換気設備が整えられているかを評価します。

⑦光・視環境に関わること・・東西南北、及び上方の5方向について、窓がどのくらいの大きさで設けられているかを評価。

⑧音環境に関わること・・共同住宅の場合の評価項目です。上階、下階、隣の住戸への音の伝わりにくさを評価。

⑨高齢者等への配慮に関わること・・高齢者や障害者の方が暮らしやすいように、出入り口の段差をなくしたり、階段の勾配を緩やかにしたりという配慮(バリアフリー)がどの程度されているかを評価。

⑩防犯に関わること・・外部からの侵入を防止する為に、開口部(ドアや窓)に防犯上、有効な建物部品を配置する等の侵入防止策がされているかを評価。

たくさんありますね。でも、気になる項目ばかりではないですか?

当社では、多くの分野の項目のうち、8項目最高評価をうけた新築建売物件を多く取扱いしています。

詳しくは、当社担当営業スタッフまでお尋ね下さい。

お読み頂き有り難うございます。